2011年 年頭のご挨拶
新年あけましておめでとうございます。寒い日が続きますが、皆さんいかがお過ごしですか?
私はお正月を迎え、新年最初の仕事は静岡県朝霧高原への出張、七草粥の日に田貫湖からの壮大な富士山に出会い、心地よい緊張感で、良いスタートを切ることができました。
2011年のスタートにあたり、トトラボの今年の活動をどのように進めようか考えました。昨年秋に薬用植物の調査で訪れたフィジーのラケンバ島での体験が大きく影響しているのですが、今年はより一層生き物としての人の力、生活者としての人の姿勢に焦点を当てたプログラムを実践したいと考えています。
生き物としての人の力を高めるためには、感覚の鋭さ、賢さ、逞しさ、美しさといった人の持つ野性をしっかりと磨いていくことが大切、また、生活者としての人の姿勢は、自然を担うすべてのものと共に生きる人間を意識して、自分を取り巻くものの声をしっかり聴くことにより正されると思います。
具体的には、自然のリズムに載って生活するために、季節の移りを追いながらハーブとお付き合いするためのセミナーや、森に身を置くフィールドプログラム、手仕事、ものづくりのワークショップを実践していきたいです。そしてできたら生物としての植物をより深く知るための生物学的な内容のセミナーも考えていきたいと思っています。
研究としては、南太平洋地域薬用植物調査プロジェクトとして取り組んでいるカヴァ(コショウ科)の向精神作用メカニズムを知ることと、同地域ハーブの生活文化の伝承に注目した調査を更に進めていき、何らかの形でお伝えできればと思います。
2011年、生き物としての人間に備わった野性をしっかりと活かしていく時間を皆さんとご一緒できたら嬉しいです。今年もよろしくおねがいします。
Shio
2011年1月17日
P.S. 今年はものがつくりたい!育てたい!そんな年です@^-^@